Archive for the ‘河久唐戸店情報’ Category

ラジオ体操

下関には面白い大学がある。農林水産省が管轄する「水産大学校」

詳しくは

水産大学校(すいさんだいがっこう、英語: National Fisheries University)は、山口県下関市永田本町2丁目7-1に本部を置く日本の省庁大学校である。1963年に設置された。大学の略称は水産大。

文部科学省とは関係のない立派な国立大学がある。

大学の学生は優秀で昨年は安藝真一郎君が我が社に入社した。

今年は武政佑一郎君が入社する予定になっている。

その大学の練習船に「耕洋丸」がある。下関の岬之町埠頭に接岸されている。

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この写真の船は4代目でとても奇麗な船だ。

毎朝散歩していると面白い事が気にかかった。

毎朝6時半になると「ラジオ体操」の曲が流れる。

乗組員全員でラジオ体操をしているのだろう。何か微笑ましい。

近寄って見ると。

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かなりでかい。私の子供の頃は鹿児島大学の水産学部の「鹿児島丸」と兄弟船として全く同じ形の船があった。

長兄が鹿児島大学の水産学部だったので知り合いが随分乗船していて、小学生の私が兄の友人を訪ねると良く食事をご馳走してくれた。

懐かしい船なので「耕洋丸」と「鹿児島丸」良く覚えている。

今では違う形になって居るらしいけど、鹿児島丸でも毎日ラジオ体操をしているのかなぁ。

ふぐカツカレー

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出来上がったフグカツカレー、ご飯の上にふぐフライを乗せている。

価格は500円(税込み)。

何故か今日は沢山のお客さんが「ふぐカレー」と注文してくれた。

唐戸の店に来られるお客さまは背広姿の方が多く、ビジネスで来られて地元の担当者と来られるパターンが多い。

女性が1人で来られると大概は仕事に合わせて来たと言われる。「先にぶっかけ丼食べて、それから仕事に行きます」さすが。

二十歳前後の青年だと大学生で「青春18切符できました」と良く言われる。

いろいろなお客様に出会えて楽しい、年配のおじいさんが来て「わしゃー、ふぐのひれ酒が欲しいのー」。

河豚は人と出会いの場を作ってくれる魚でもある。

ふぐカレー

前から本格的に作りたかったのが「ふぐカレー」

以前は仕入れのビーフカレーにふぐカツフライを乗せて店で出していた。

会社の昼食で試作したふぐカレーを毎月社員さんに食べてもらった。

1年間かけて食べてもらって、そして「本格ふぐカレー」のレシピーが出来上がった。

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仕込みの手順は以下の様にした。

ふぐの身を骨ごと水から炊いて充分に煮込み、そして身をほぐしてから更に中骨を網に入れて煮込み、骨の中から旨味を引き出す。

スープの骨を取り出して、身入りのスープを用意してから野菜を入れる。そして煮込む。

野菜と煮込んでいると、野菜もフグの身もとろけて溶込んで行く。

じっくり煮込んでから香辛料を入れてルーを作り仕上げる。

一晩寝かしてから翌朝に再度火を入れて出来上がる。

一晩寝かしてから翌朝に鍋の中を見ると、大きなプリンみたいにプルンプルンしている。

コラーゲンたっぷり「ふぐカレー」の出来上がり。

今日仕込みをしていたらお客さんがそれ下さいと突然いわれた。

お出ししたら「美味しい、美味しい」と笑顔で食べて頂いた。

お客様の表情でとても嬉しい宝物を頂いた。

食べて頂き、ありがとうございます。

春風

一昨日は寒い寒いと言っていた。昨日も寒い中、京都醒ケ井の三光さん達が唐戸の店迄来て頂いた。

醒ケ井(さめがい)さんとはフグ寿司の開発を共同でしている。皆さんといも良い人達ばかりで仕事がしやすい。

日曜日は先日とは打って変わって暖かい。

なにか春風が舞い込んで来た気持ちがした。

唐戸のアルカポート一帯では観光客が増えてきている。みなさん何か楽しそうだ。

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ジャンパーは着ているけれど皆さん笑い声が絶えない。

晩冬の小春日和に心が和んだ。

見島の鬼ヨーズ

今日、見島の鬼ヨーズが下関の唐戸市場の屋上から揚げられていた。

大きさは畳で10畳位有り、足を入れると20畳位で揚げるのには大人で10人は必要だ。それでも10分から精々20分が限度でとても重労働だ。

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例年下関では節分に揚げるのだけれど、今日はNHK北九州の取材で揚げられたとか。この凧は萩市見島で揚げられる物で島では、長男の誕生を祝い、成長を祈って、この大凧、鬼ヨーズを掲げて祝うと言う。

今日は下関在住の「見島鬼ヨーズ保存会」の人達と見島からボランティアで来られた人達で揚げられた。

山口県萩市の沖合45キロの日本海に周囲18kmの玄武岩石地でできた離島が見島だ。

近くの岩礁には「まふぐ」の産卵場所があり周囲では「まふぐ」が多く漁獲される。

マグロの好漁場も近くにある。先日松方弘樹がでっかいマグロを釣り上げて有名になった。

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見島は古くから大陸との交通の要にあたり、そのために大陸から古代文化が豊かに栄えその繁栄をものがたっている。

国指定史跡見島ジーコンボ古墳群(石積遺跡)・金石遺物・国指定天然記念物の見島牛などの数々の史跡が、島のいたるところに残っている。

見島牛とは、見島で飼育されてきた日本在来牛で西洋種の影響を受けていない日本の在来牛は、見島牛と口之島牛の2種類しか残っていない。

食べられる牛としては見蘭牛がある。見島牛の雄とホルスタインの雌の交配による一代雑種でとても美味だ。

そのうつくしい貴重な自然とともに学術的にも有名な島である。

船着き場には、大きな凧が、船から降りてくる人を歓迎している。

自衛隊のレーダー基地もあり、日本の大切な礎でもあることを実感できる島でもある。

遠野物語

週末に取引先の青木さんが下関に来てくれた。

とても親しくしていて、昨年突然交通事故で亡くなった友人の楊さんにも中国で会ってもらった。

何と言うか、とにかく気があっている。

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唐戸の店で夕方から生ビールを飲みながらぼんやりと2人で海を眺めて色々と話をした。

青木さんは岩手県遠野の出身と言うのを初めて聞いた。

遠野と言えば柳田國男ではないか。座敷童(ざしきわらし)や河童の遠野ではないか。

折口信夫や南方熊楠とか、熊楠は粘菌学者だけれどとにかく民俗学の人達が好きで良く著書を読んだ。

宮沢賢治の銀河鉄道の話題にも及んだ。

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唐戸の波止場にはのんびりと船が浮かんでいる。

遠野は一度訪れたい場所。

座敷童が居ると言われている旅館が先日消失した。焼け落ちる建家から座敷童が近くの神社に逃げて行く姿を見た人がいるらしい。

そして其の神社も消失した。

座敷童はどこに行ったのだろう。遠野で語り継がれた物語は全て作り話ではないと思う。

それは人間の持つ豊かな想像力と、自然の中にある不思議とが融合した物と思う。

小春日和

日曜日はポカポカととても暖かかった。

先週の寒波が嘘の様に感じられる。

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今年は1月20日が大寒なので、先週から今週にかけて寒いのは暦の通りと言う事になる。

今日の唐戸の桟橋付近にはカモメものんびり泳いでいた。

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陽光も眩しい。「あー、春だ春だ」さんさんと降り注ぐ束の間の日差しに春の訪れを感じる。

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プロフェッショナル

プロフェッショナル (en:professional) 、略して「プロ」。玄人(くろうと)とも言う。

ある分野について、専門的知識・技術を有していること、あるいは専門家のこと。ウキペディアより

唐戸店の周りは観光地なので自動販売機が数多く至る所に設置している。

今日、その自販機の前で横断歩道を渡ろうとして信号待ちをしていた。

そして、私の前を疾風の如く年配のおじさんが通り過ぎて行った。

其の時だ、「プロだ」と思った瞬間を見た。

6台並んでいる自販機のお釣りが戻る小窓に見事な早さで手を入れて、忘れ物の小銭の確認をして過ぎ去って行った。

その間2〜3秒。本当に一陣の風の如くであっけにとられた。

しかし、身のこなしは、しなやかで美しかった。

あれで着ている物が上物だったらと思ったけれど、小銭のプロには少し薄汚れているシャツが似合う。

しかし、お見事。

ふぐ天うどん

美味しいふぐ天ぷらが出来たので「ふぐ天うどん」もリニューアルした。

天ぷらがサクサクしていて食感も良く、フグ身が淡白で上品な味なのでふぐ天はとても美味しい。

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出汁は昆布だしで隠し味に「とらふぐ魚醤油」を入れている。

ふぐ天うどんは下関ならではのうどんだ。

下関駅構内の立ち食いうどん屋さんでも「ふぐ天うどん」はメニューに並んでいる。

下関でうどんと言えば「ふぐ天うどん」が横綱だと思う。

春風献上

皆様、新年あけましておめでとう御座います。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

年末より http://fukusashi.com/ で公開しています海峡ネットカメラに不都合が生じ、ライブカメラが見られない状態が続いていました。

昨日やっと復旧致しましたので何卒海峡の眺望をお楽しみ下さい。

昨日5日ですが、大阪から来られたお客様が「毎日ライブカメラを見ているよ」と言われたそうです。

私は居合わせませんでしたので挨拶が出来ませんでしたが、店の前に立たれててライブカメラでご自身を映し出し、ご家族に携帯で連絡したそうです。「映ってるかー」

今年も楽しい1年になりそうです。