ふぐ毒とは、毒にあたったら

フグ毒の毒量はマウスユニット (MU)(20グラムのネズミを30分で死亡させる量が1マウスユニット)で表わされる。人間の場合5,000–10,000マウスユニットで致死量に至るが、フグ毒による事故では致死率が5.7%。と言われており、他の食中毒よりも圧倒的に致死率が高い。

フグ毒は1912年,田原良純がフグの卵巣から見出し,フグの学名にちなんでテトロドトキシン(TTX)と名づけらた。TTXは分子量319の分子で水にも有機溶媒にも難溶性の弱塩基性の物質で,日光にも安定だがが,弱酸,アルカリには毒力が低下する。しかし熱に耐性で,100℃30分以上の加熱でも毒力はほとんど低下しない。 TTXの致死作用は興奮性細胞によるNaイオンの透過性を阻害による,神経や筋の興奮伝達の遮断が原因。青酸カリの1000倍の毒力を持ち,致死血中濃度は100mg/ml異常,致死量は経口摂取で2mgといわれているが、TTXは腸管から吸収され尿中に排泄される。 TTXは強力な毒性をもっているがが,致死量をはるかに下回る量を適度に用いるとリュウマチ,神経痛なの鎮静剤,鎮痛剤としての働きもある。現在は使用していない。

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かつてはフグ毒に当たると頭だけだして地面に埋めれば治るなどの民間療法があったが完全な迷信で全く効果はない。他にも人糞等を喰わせて嘔吐させるなどもある。こちらは嘔吐の際にフグを吐き出すために全く効果がないわけではないが適切な処置ではない。 人間以外では猫はフグを食べても中毒しない、などとも言われるがでたらめで迷信。

恐ろしいその症状は摂食後の20分程度から数時間で症状が現れる。意識が明瞭なまま麻痺は急速に進行し24時間以内に死亡する場合が多い。

第1段階

指先や口唇部および舌端に軽い痺れ。目眩により歩行困難。頭痛や腹痛の場合も有り。

第2段階

運動麻痺が進行、嘔吐、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難、血圧降下。

第3段階

全身の麻痺症状、骨格筋の弛緩、呼吸困難及び血圧降下が進行。

第4段階

意識の消失、呼吸停止。死亡。

となる。判り易い目安は一緒にふぐ料理の食事をしているときに、自分も含め同席の人が急に「ろれつが回らない」ようになり、席からはなれる時に凄くふらついて歩行が困難で、あまり酔っていないのに酩酊しているようだと間違いなく「ふぐ毒に当たっている」と思って良い。

その場合の処置方法は拮抗薬や特異療法が存在しない為、最も有効な処置は毒を口から吐き出させることで、次に人工呼吸を行う。これは呼吸系の障害が起きるためである。2010年現在、解毒方法は見つかっていない。ただし、処置さえ間違わなければ救命率は高いとされる。経口摂取の場合は全身に毒が回るまでに時間を要するので、適切な応急処置を施せば助かる可能性は高い。しかし血液中に直接毒が入った場合、全身に毒が回る速さが経口の場合の最大100倍になるといわれる。

怖いのは意識が死ぬまである事で、呼吸が止まっても心臓は動いていると言う。

絶命寸前で生き返った人の話しによると、自分の意識はしっかりしているのに身動きもできず寝ていて、担当の医者が「もう駄目だろうな」と言う話しをしていた事を聞いたと証言している。とても怖い鮮明な記憶だ。

これは関西のテレビ局のディレクターの実話。

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