日本のフグは何故安全なのか。
世界ではなぜ、フグが危険なのに、日本では安全なのだろう。
日本の食品衛生基準で明確に規定されているのがふぐの漁獲海域と22種類のふぐです。
先ず、漁獲海域は日本の沿岸若くは日本海と東シナ海と限定しています。東シナ海とは北緯25度以北の海域を言います。丁度、台湾の一番端の高尾と対岸に位置する中国の廈門(アモイを)結んだ線から北海域が東シナ海と思ってください。この海域、すなわち東シナ海と日本海及び日本沿岸が漁獲海域に指定されています。
どうして指定海域が有るのかというと、この海域のふぐ22種類は、トラフグを始めシマフグ、マフグ、ゴマフグ、シロサバフグと続きます。22種類は、皮を食べてはいけない、白子を食べてはいけないと指定されています。これを日本海、東シナ海、日本沿岸の海域で安全性を確立し法制化しています。
22種類以外のフグは流通禁止ですし、食用に供してもダメです。
それ以外の海域、すなわち南シナ海、インド洋、太平洋、大西洋のどこの海域のフグは安全性が確立できていないので、日本では食べることができません。
日本の指定海域のシロサバフグには毒がありませんが、南方のベトナム海域のシロサパフグには毒がある場合があります。
このようにして考えればわかると思いますが、長い研究の末日本のフグ食は安全です。